【ワンダーシート】ワンダーシートでの検索機能 ~固定値での検索~
- 2024年09月15日
本記事では、ワンダーシート上での固定値を利用した検索の設定方法を紹介します。
固定値を利用するシーンは、特定の条件でデータを絞り込みたい場合や、ユーザーが毎回条件を入力する手間を省きたい場合に非常に有効です。
以下に、固定値を利用する具体的なシーンをいくつか紹介し、それぞれについて解説します。
1. 進捗状況の特定ステータスのデータを定期的に確認する場合
業務管理やプロジェクト管理において、進捗状況が「完了」または「進行中」のタスクだけを毎日確認したいケースがあります。
例えば、プロジェクトマネージャーが毎朝「完了」していないタスクを確認する必要がある場合、固定値を利用すると便利です。
利用シーン:
- プロジェクトマネージャーは、進行中または未完了のタスクだけを定期的に確認したい。
設定例:
- 固定値:
ステータス = '進行中'
- 結果:常に「進行中」のタスクのみが表示されるため、管理者は毎回条件を入力する必要がありません。
メリット:
- 毎回同じ条件で検索する必要がなく、手間を削減できる。
- 特定のデータだけを即座に表示できるため、確認作業が効率化される。
2. 製品管理で特定のカテゴリのデータだけを表示する場合
製品やサービスの管理において、特定のカテゴリやブランドに属する製品データを継続的にモニタリングしたい場合があります。
例えば、在庫管理において、特定のブランドの在庫状況だけを常に確認する場合、
固定値を使用することで、カテゴリやブランドでフィルタリングできます。
利用シーン:
- 在庫管理担当者が、特定のブランドに絞った在庫状況を確認したい場合。
設定例:
- 固定値:
カテゴリ = '家電'
- 結果:家電カテゴリに属する製品の在庫状況のみが表示される。
メリット:
- 不必要なカテゴリのデータが表示されず、確認作業が簡単になる。
- 業務担当者が特定のカテゴリにフォーカスしやすくなる。
3. 固定値検索の設定方法
3.1.画面設計シートに検索ボタンを作成
通常の検索機能を作成する場合と同じように、画面に検索ボタンを作成します。
↓↓グリッドの欄外などに検索ボタンを作成↓↓
3.2.画面詳細設計シートに検索条件の詳細を記述
画面設計のシートと対になる画面詳細設計のシートに検索の詳細条件を記述します。
↓↓画面詳細設計シートを表示↓↓
固定値検索の基本的な記述形式は下記になります。
記述例:
- 「検索処理」
- 検索実行:
「A1」と関連づけ,条件は「${fix}.リリース完了=ステータス」
- 検索実行:
各項目の説明:
- 検索処理:A列に記述する固定文言です。
- 検索実行:検索ボタンの名前(またはセル名)を記述します。
- A1:検索結果が表示されるグリッドの左上セル番号です。
- ${fix}.:固定値検索の際、各検索項目の前に記述する固定文言です。
- リリース完了:固定値として設定されるデータの値です。
- =:検索条件が完全一致かどうかを示す記号です。
- ステータス:検索条件とする項目名です。
3.3.デザインモードで生成
画面詳細設計を作成したら、デザインモードから生成を実施します。
↓↓デザインモードで生成↓↓
3.4.使用モードで確認
デザインモードで生成後、使用モードから検索機能を確認できます。
固定値を使用した検索の場合、ユーザーは検索条件を入力する必要がなく、固定値に基づいた検索結果が自動的に表示されます。
↓↓固定値に指定した値で検索した結果が表示される↓↓
以上が、ワンダーシートにおける固定値を利用した検索機能の設定手順です。
この機能を活用することで、データの絞り込みが効率化され、業務の生産性向上が期待できます。