ビューを使うとこんなに便利!データ管理が簡単に
- 2024年11月14日
ビューって何?
ビューとは、「テーブルのまとめ役」と考えるとわかりやすいです。複数のデータ表(テーブル)から必要な情報だけを引っ張ってきて、まるで一つのテーブルのように表示してくれる仮想的なテーブルのこと。ビュー自体にはデータは保存されませんが、元のテーブルにあるデータを元にして表示するので、いつでも最新情報が見れます!
📖 ビューを使うと何が便利?
例えば、請求書のデータ、顧客情報、営業担当者の情報がそれぞれ別のテーブルに保存されているとします。ビューを使って「請求書出力」というひとつの画面に、必要なデータをまとめて表示できるので、複数のテーブルを毎回見に行かなくて済みます。
⚙️ ビュー設計の方法
「請求書出力」を例としてビューを作成するには、それぞれの設定項目について説明します:
- 1. ビューID: 「I00001」これはビューを識別するためのIDで、他のビューと区別するために使用します。
- 2. ビュー名:「請求書出力」ビューの名称で、何のためのビューなのかがわかるように設定します。
- 3. メインテーブル:「請求書」このビューの基準となるテーブルです。ここでは「請求書」テーブルがメインとして設定されています。
- 4. 区分:「ビュー」この項目は、このビューがどのタイプなのかを示すものです。帳票出力用のビューでは、「帳票用ビュー」と記述してください。
- 5. No:項目の順番です。ビューに表示する情報の並びを決める番号です。
- 6. 項目名:ビューで表示する項目の名前です。例えば、「請求年月」や「営業担当者」など。
- 7.項目ID:各項目を識別するためのIDですが、特に設定しなくても自動的に名前に基づいて作成されます。
- 8. 属性:それぞれの項目がどんなデータ型かを設定します。文字列・整数・日付・時刻・日付時刻・double・text・blobのデータ型をそのまま使います。
- 9. 参照テーブル:項目が参照するテーブルを指定します。例えば、「請求書」や「顧客マスタ」など。
- 10. 参照フィールド:参照元テーブルのどのフィールドを使うかを指定します。SQL文を使用可能:CONCAT、DATE_FORMAT、CASE WHEN、SUMなど
- 11. LIMIT:検索結果の件数を制限します。検索件数を指定しないと、全量データが見れます。例:3(最大で三つのデータを取得する)例:2,5(三番目のデータから最大で五つのデータを取得する)
- 12. コード:項目に候補値リストを設定する場合、〇をつけると自動的にSQL文「CASE WHEN ELSE END」を設定します。(例:0:日本;1:アメリカ)
- 13. 比較:条件に基づいてデータを絞り込むための演算子を指定します。例えば「等しい」、「等しくない」などです。
- 14. 条件:比較条件で使用する値を指定します。SQL文を使用可能:例:CONCAT,DATE_FORMAT
- 15. 条件問(AND&OR):抽出条件間の結合条件を指定します。※2つの条件間には空白不可, AND,ORを2つ以上付加したい場合、フィールドをコピーして項目名を別名で定義することによって認識されます。
- 16. ORDER BY:検索結果の並び順を指定します。たとえば「請求年月順」や「営業担当者順」で並べ替えることができます。
- 17. 結合関係:ビューの各参照テーブルの結合情報を指定します。結合テーブル:左結合 、右結合、等価結合 結合条件:結合条件を指定します。※一つの結合テーブルに複数結合条件がある場合、カンマで区切って指定します。
- 18. GROUP BY:データをグループ化するために使います。例えば、営業担当ごとに売上を集計したいときに使います。
これで、別の画面設計や帳票出力時に項目を区別して呼び出せます。
🔍 まとめ
このビュー「請求書出力」を設計することで、請求書の請求年月、営業担当者、会社名、請求合計などの必要な情報を一画面にまとめて表示できるようになります。これにより、複数のテーブルを別々に確認する手間が省け、効率的なデータ管理や情報確認が可能になります。